裏面照射型CMOS搭載 Sony Cyber-Shot DSC-HX5V レビュー

 Sony Cyber-Shot DSC-HX5Vを購入したので、使用感や画質をレビューしていきたいと思います。


 2010年春のコンパクトデジタルカメラの新機種はパッとしないものが多かったように思えます。その中でも唯一輝きを放っていたのが、このSony Cyber-Shot DSC-HX5Vでした。

 というわけで、本製品の特徴を軽く記載します。

  • 裏面照射型CMOSセンサー“Exmor R”搭載
  • 10コマ/secの高速連写
  • フルハイビジョン(AVCHD)動画撮影可能
    (1920×1080 60i)
  • GPS・コンパス機能搭載
  • スイングパノラマ撮影
  • 光学10倍ズーム

その他にも多数の機能がありますが、目立ったところでは以上です。

 まず、本製品の最大の特徴とも言える「裏面(りめん)照射型CMOS」について簡単に解説します。

 今までのCMOSセンサー(デジカメの心臓部である、撮像素子)は受光部の上に各種配線が張り巡らされていました。そのため受光部に届く光は、配線の隙間を抜けた微量の光となります。ところがこの「裏面照射型CMOS」はその字面の通り、受光部の下に配線を持ってくることが可能になりました。そのため受光部は、今までのCMOSに比べ十分な光を捉えることが出来るようになりました。

 この技術革新により、裏面照射型CMOSは今までのCMOSに比べて高感度に強くなったと言われています。どれほど高感度に強くなったかは、別の記事で触れたいと思います。
 

■光学10倍ズーム / 光学式手ブレ補正

 本製品の画角は35mm換算で25mm-250mmとなっています。最近の流行りとして広角が重要視されていることを考えると25mmスタートはトレンドに乗っていると言えるでしょう。
(掲載画像はリサイズのみ)
 25mm / F8 / 1/320sec / EV±0
DSC00001.jpg
 4倍(100mm) / F11 / 1/125sec / EV±0
DSC00002.jpg
 10倍(250mm) / F13 / 1/125sec / EV±0
DSC00003.jpg
 光学10倍(換算250mm)ともなると、手ブレも顕著にでてきますが、本製品は光学式手ブレ補正を搭載しているので、しっかりと撮ることができました。Nikonの70-300mm VRでも手ブレ補正を経験していますが、シャッターを半押しにしたときに手ブレ補正が効くと、像がユ~ラユ~ラと揺れる様子は本当に驚かされます。手ブレ補正っていいですねー。

■スイングパノラマ

 スイングパノラマもかなり優秀な出来と感じました。上下左右どの方向に振ってもパノラマを撮影することができます。方向はメニューから選択することが可能です。
DSC00006.jpg
DSC00009.jpg
DSC00012.jpg
 大きく歪んだところもありますが、十分臨場感があると思います。
 次回は「逆光補正HDR」について触れたいと思います。

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